飛び込み営業って辛いの

飛び込み営業辛いことを現役営業マンに直撃取材!】

 

営業と一口に言っても、その種類は様々。

大きく分ければ“個人営業”と“法人営業”に分けられます。

さらに細かくすると、ルート営業や反響営業などたくさん!

 

 

結局、何がどう違うんだろう?
こう感じている方も多いのではないでしょうか?
そこで本記事では数ある営業職の中でも、飛び込み営業にスポットライトを当てました。
  • 飛び込み営業はどんな仕事をしているのか?
  • 飛び込み営業ならではの辛いことはあるのか?

 

そんな疑問を、現役バリバリの飛び込み営業マンに直撃取材!

実際に働いているからこそ分かる赤裸々な内容を、徹底的に深掘りしていきます。

 

これから飛び込み営業職への転職を考えている方は必見の内容です!

 

“チャレンジしてみたもののイメージとのギャップですぐ退職”

なんてことにならないように、心してご覧下さい!

 

本記事で解決できること
・飛び込み営業が行っている仕事の実態が分かる
・転職後のイメージとのギャップを防げる
・飛び込み営業への向き不向きの判断ができる
※本記事は飛び込み営業への転職を検討されている方向けの内容となります。その他の営業職については一切触れておりませんのでご注意下さい。
※記事内容は取材情報を基に構成しております。予めご了承下さい。
こんな方におすすめの記事
  • 飛び込み営業への転職を検討している
  • 営業に興味はあるが仕事内容が分からない
  • 事前に飛び込み営業辛いことを知りたい

 

取材対象者プロフィール

  • 氏名/年齢:Nさん/20代後半
  • 現職/役職:個人営業/主任
  • 勤続年数:5年

 

飛び込み営業ってどんな仕事?

飛び込み営業ってどんな仕事?

現役飛び込み営業マンが語る『ここが辛い』
辛いけど努力が報われる仕事です!
「そもそも飛び込み営業って、具体的にどんな仕事なんだろう?」
そんな方のために、まずは仕事内容についておさらいさせてもらいましょう!

FUKAGAWA
Nさん、今日は貴重なお時間をありがとうございます!
飛び込み営業について、いろいろお聞かせ願います!

Nさん
こちらこそ宜しくお願いします!
飛び込み営業のことなら何でも聞いて下さい!

FUKAGAWA
では早速!
そもそも飛び込み営業ってどんなことしてるんですか?

Nさん
営業っていろんな種類があるから分かりづらいですよね(笑)。
簡単に説明すると、お客様の自宅を1件ずつ訪問して新規開拓していく感じです。

FUKAGAWA
個人宅を回って「ピンポ~ン」ってしていくってことですか!?

Nさん
基本的にはそうですね。

FUKAGAWA
気が遠くなりそうだ(笑)。
辛いな~とは思はないんですか?

Nさん
全くないと言えばウソになりますね(笑)。
でも今すぐに新規を獲得するとかっていう活動ではないので…。

FUKAGAWA
じゃあ何のために訪問を?

Nさん
必要になった時に声をかけてもらうためですね。
だから新規獲得というよりは、関係構築のための訪問と言ってもいいかもしれません。

FUKAGAWA
なるほど~。
実際、毎日の活動が報われたという経験はありますか?

Nさん
あります、あります!
先月も新人の頃から訪問していたお客様が、5年目にしてやっと成約して頂けたところです!

FUKAGAWA
5年か~!
忍耐力も必要になりそうですね!

Nさん
そうかもしれませんね。
辛いことは多いですが、努力が報われる仕事であることは間違いありません!
飛び込み営業のやりがい
Nさんは自動車販売店で営業スタッフとして働かれています。
1件の受注を獲得するのに5年かかったというのは驚きでしたが、裏を返せば努力が無駄にならない証拠。
いかに新人の内から種をまいておけるかが、その後の成績に大きく影響するのかもしれません。
ということで前置きが長くなりましたが、ここから飛び込み営業の辛い仕事内容を聞いていきましょう!

バレバレな居留守をされてしまう

バレバレな居留守をされてしまう

現役飛び込み営業マンが語る「ここが辛い」
居ると分かっているのに無視されるのはやっぱり辛いです
僕もこれを聞いて心が痛くなりましたが、皆さんも経験はありませんか?
インターホン越しにスーツを着た営業マンっぽい人がいたら、スルーしちゃった経験…

FUKAGAWA
飛び込み営業で辛いと感じることの中で、お決まり的なものってありますか?

Nさん
やっぱり居留守をされるのはお決まりで辛いしょうね。

FUKAGAWA
居留守…、僕もしちゃったことあるな…。
でも居るかどうかって分かるものですか?

Nさん
もちろん分からないこともあります。
でもたまにあるんですよ。
カーテンの隙間から僕のことを確認して、「シャッ」って閉めるみたいな(笑)。

FUKAGAWA
そんな人いるんですか!?
たしかにそれは辛いかも…。

Nさん
新人の頃は辛いのもありましたが、驚きましたね。
「こんなことされるのかよ!」って(笑)。

FUKAGAWA
そりゃそうですよね。
そういう人の家って2回目の訪問はしないんですか?

Nさん
僕は基本的に訪問先のリストから外してますね。
ガッツのあるスタッフは繰り返し訪問することもあるみたいですが、トラブルに発展したケースもありましたよ(笑)。
居留守が辛い
Nさんが言うには、飛び込み営業は住人が出てこないこと前提で訪問をしているそうです。
感覚的には、“出てきてもらえたらラッキー”くらいなんだとか。
確かにこのご時世、見知らぬ人が訪問してきたら出にくいですよね。
とはいえ、あからさまな居留守はメンタル的に辛いとのことでした。
“出てこなかったらすぐに切り替えて次!”くらいの気持ちで活動するのが良さそうです!

インターホンの前で公開説教

インターホンの前で公開説教

現役飛び込み営業マンが語る「ここが辛い」
相手の気分が悪いタイミングで訪問すると最悪です!
居留守を回避できたら次はインターホン越しに挨拶をする訳ですが、ここでも辛いことが待ち受けているようです…

FUKAGAWA
居留守を使われなかったら一安心ですか?

Nさん
お客さんと話せるという点においては(笑)。

FUKAGAWA
その口ぶりだと、辛いことありそうですね(笑)?

Nさん
頻繁にってことはないんですが…。
インターホン越しに怒られることがあるんですよね。

FUKAGAWA
でも訪問しただけですよね?
どんな理由で怒られるんですか?

Nさん
例えば…
「今、台所やってるんだから(怒)!」
「何回もしつこいんだよ!」
「勝手にチラシを入れていくな!」
ってところですかね(笑)。

FUKAGAWA
なんか語弊があるかもしれませんが、八つ当たりって感じがします。

Nさん
僕がプライベートの時間にお邪魔しているのは事実なので、そこは文句は言えませんね。
辛いのは、怒られているのをご近所さんにも聞かれちゃうところです。
言っちゃえば、公開説教に近いんじゃないかな(笑)。

FUKAGAWA
大人になってから怒られることって少ないですもんね。
Nさんは怒られたとき、どうやって気持ちを切り替えているんですか?

Nさん
とにかくポジティブに考えます!
「無駄な訪問先が一つ減らせた」とか、「○時は都合が悪いんだな」とか。

FUKAGAWA
営業マンの鑑ですね!
インターホン越しの説教
怒るくらいなら居留守してくれ~!と僕は思っちゃいました(笑)。
確かにプライベートの時間を邪魔されてはいますが、だからと言って怒られるのは辛いですよね。
大人になってからですから、なおさらきついと思います。
ちなみにこんな辛さもあります
Nさんがもう一つ、インターホンあるあるを教えてくれました。
それは、インターホンに出てくれたのが子どもだった時だそうです。
きっとお手伝いのつもりで出てくれているのでしょうが、いかんせん話が通じない(涙)!
ちょっとしたら親に交代してくれるらしいですが、それまではインターホンの前であたふたしちゃうんだとか。
これくらいなら、ほっこりする辛さでしょうかね?

無関係なミスを責められる

無関係なミスを責められる

現役飛び込み営業マンが語る「ここが辛い」
俺関係ないし!ってことに頭を下げることもある!
インターホンもクリアしてご対面となっても、まだまだ辛いことはあるようです。
Nさんが体験談を交えながらお話してくれましたよ…

FUKAGAWA
居留守もインターホンもクリアしたら、いよいよ対面ですよね。
ここまでくれば、さすがに何もないんじゃないですか?

Nさん
そうだといいんですが、違うんですよねぇ(涙)。

FUKAGAWA
まだダメなんですか!?
これ以上、一体何があるんでしょう?

Nさん
あれは僕がとある男性の自宅を訪問した時のことでした…
Nさんの辛かった体験談①
ある日訪れたお宅で、インターホンで軽く挨拶をすると直接話を聞いてくれることに。
出てきたのは60~70代くらいの男性でした。
男性が玄関ドアを開けると開口一番、「お前のところ(店舗名)はな~!○※✕△◆なんだよ!」と罵声を浴びせられました。
ひと通り吐き出すと、気が済んだのか『バタンッ!』とドアを閉められてしまい終了…。
ちなみに男性に言われたのは、10年以上も前に在籍していた営業マンへの不満でした。
気持ちは分かりますが、「それ俺には関係なくない?」って思っちゃいましたね…。
Nさんの辛かった体験談②
始めて訪問していたエリアでの出来事でした。
他メーカーの車が止まっているお宅があり、「チャンスかも」と思い訪問。
運よく直接お話しすることができたのですが、外に出て来るや否や…

住人
あんた、どこのメーカーの人?

T社の車を扱っています!

住人
ちぇっ、俺はなぁ、T社の車が大嫌いなんだよ(怒)!
お前の所の車ときたら○※△◆…だからな!

も、申し訳ありませんでした(涙)。
どうやら男性は、過去に僕が販売するメーカーの車で嫌な思いをしたことがあったみたいなんです。
それ以来、アンチのようになってしまったようで。
店舗に戻ってから先輩に話したら、スタッフの間ではT社嫌いで有名な人だったみたいです(笑)。
理不尽なことで怒られる
不特定多数の家を訪れる飛び込み営業は、こうした理不尽な怒りをぶつけられてしまうこともあるようです。
ちなみにNさんが新人時代の研修では、こんなことを教わったそうです。
“どんな理不尽なお叱りでも、「全社を代表して私が謝罪します」と言いなさい!”
新人の内から教え込まれていたNさんだから耐えられたのかもしれませんが、僕なら無理だったんじゃないかな(笑)。

不審者と間違えられて本人確認される

不審者と間違えられて本人確認される

現役飛び込み営業マンが語る「ここが辛い」
本社に在籍するか確認を取られたこともあります!
何かと物騒な世の中ですから、飛び込みとは言え営業マンが来ると思わぬ対応を取る方もいるようです…

FUKAGAWA
飛び込み営業ならではの辛いことってあると思いますか?

Nさん
ありますね~。
個人情報の扱いが厳しくなった現代ならではのものが!

FUKAGAWA
現代ならではですか…。
どんなことなんでしょうか?

Nさん
僕は仕事柄、訪問先で車の査定をお願いさせて頂くこともあります。
査定では車検証を拝見するのですが、それをお伝えした時に起こりがちです。
「個人情報を見るなら、本社に本人確認させてくれ」って言われるんですよ。

FUKAGAWA
確かに車検証って名前とか住所とか載ってますもんね。
今は何かと厳しいし、分からんでもないです。

Nさん
今さっき出会ったばかりの人間に情報を渡すんですから、無理もありませんよね(笑)。
でも純粋に仕事をしているだけの僕にとっては、疑われるのって辛いものですよ。

FUKAGAWA
ちなみにそういった問い合わせが本社に入ると、問題になるんですか?
怒られちゃったりとかするのかな?

Nさん
いえいえ、その真逆です!
「ちゃんと活動してる証拠だな~」って褒められます(笑)。

FUKAGAWA
営業マンって、どこまでもポジティブなんですね~!
不審者扱いされることも
自分に悪気はないのに本人確認を取られる…
これ地味ですが、意外と辛いかもしれませんね。
人から疑われるって、気持ちのいいものじゃありませんし。
でもNさんいわく、疑いが晴れるとしっかり対応してくれる方がほとんどなんだとか!
もしも疑われても、誠実な対応を心がけていきましょう。

長話で無駄に時間を奪われる

長話で無駄に時間を奪われる

現役飛び込み営業マンが語る「ここが辛い」
ただ喋りたいだけの人に捕まると大惨事!
営業マンにとって、活動時間の確保は重要課題の一つです。
しかしここにも、飛び込み営業だからこその辛いことがありました…

FUKAGAWA
飛び込み営業をしていると、クセのある人に会ったりしませんか?

Nさん
クセじゃないかもしれませんが、おしゃべり好きな人は困りますね(汗)。

FUKAGAWA
でも話をしてくれるのは、営業としては助かるのでは?

Nさん
商談に繋がるような話だったらいいですけどね。
ひたすら身の上話や世間話しかしない方もいるんですよ(涙)。

FUKAGAWA
それは辛いですね。
Nさんも何か経験があるんですか?

Nさん
もちろん、ありますよ。
すごい方だと、わざわざお店まで足を運んでくださる方もいました(笑)。

FUKAGAWA
そういうお客さんって、どう対処するのが良いんですか?
「お帰り下さい」とも言えないでしょうし。

Nさん
難しいですよね。
僕の場合は、先輩や上司に携帯へ電話をしてもらっていました。
「あ、お客さんから電話きちゃったので、そろそろ…」みたいな感じです(笑)。

FUKAGAWA
それなら違和感もない!
よく考えましたね~(笑)。
長話で時間を無駄にする
例えお店の中であっても、あまりにも話が長いと店長さんに怒られるそうです。
限られた時間の中で結果を残すのが営業マンの使命。
それなのに延々と商談にもならない話を聞かされるのは、辛い以外のなにものでもありませんよね。
Nさんのように、不信感を与えない程度で話を切り上げる術は、予め用意しておいた方がいいでしょう!

夏は暑いし冬は凍える

夏は暑いし冬は凍える

現役飛び込み営業マンが語る「ここが辛い」
真夏の車の中は灼熱地獄です!
これは説明するまでもないかもしれませんね。
外を歩き回って活動をするのが飛び込み営業。
だからこそ辛いこともあるようです…

FUKAGAWA
だいぶお話して頂きましたが、まだ何かありますか?

Nさん
もう一つありますよ!
飛び込み営業を志しているなら、季節ごとの辛さは覚悟しておいた方がいいです(笑)。

FUKAGAWA
そうか!
夏は暑いし冬は寒いってやつですね?

Nさん
それです!
僕の同期には、夏場の訪問中にぶっ倒れた人もいました(汗)。

FUKAGAWA
それは恐ろしい…。
何か対策って取れないものですか?

Nさん
服装で調節できれば一番いいんですが、お客さんの前に出る仕事柄、厳しいんですよね。
水分めっちゃ取るとか、カイロ大量に持ち歩くとか、それくらいです(笑)。

FUKAGAWA
めちゃめちゃアナログな対応してるんですね(笑)。
営業できついって言うと、ノルマや数字のイメージでした。

Nさん
飛び込み営業の場合は、季節に影響されることも忘れないで下さい!
気候は仕事の大敵
Nさんは、夏場の車の査定が一番辛いと言っていました。
炎天下の中に止められた車の中は、信じられないほど熱くなっているからです。
(※車をお持ちの方なら分かりますよね?あの空間に5~10分くらいいるそうです)
冬は雪道を革靴で歩かなければならないので、転倒したこともあるんだとか(涙)。
他の営業とは異なり、こうした辛さがあることもしっかりと頭の中に入れておきましょう!

まとめ

まとめ

現役飛び込み営業マンが語る「ここが辛い」
辛いことを乗り越えると楽しくなります!
最後に、Nさんの飛び込み営業に対する思いをお聞きして終わりにしましょう。

FUKAGAWA
Nさん、今回はありがとうございました!
最後に何か伝えておきたいことはありますか?

Nさん
今回は辛い部分についてお話ししましたが、僕はこの仕事が好きです!

FUKAGAWA
あれだけ辛いことがありながら、なんでそう言い切れるのでしょうか?

Nさん
やっぱり辛いことを乗り越えると、必ず自分に良い結果として返ってくるからです!
最初の方でお伝えした、“5年目かけて受注したお客さん”の話が良い例ですかね。

FUKAGAWA
なるほど!
Nさんが言うと、説得力がありますね!

Nさん
そうでしょうか(笑)?
でも、この記事をきっかけに一人でも仲間が増えるといいなと思います!
いかがだったでしょうか?
今回はNさんに、飛び込み営業辛い仕事内容について詳しく聞いてきました。
ここまでご覧頂いて、「自分にもできそうだ」と思えた方は飛び込み営業に向いていると言えます。
大前提、どんな仕事にも辛いことはあるもの。
本記事で事前に飛び込み営業の辛いことを知り、入社後のギャップを防げることができれば幸いです。
あなたの転職が成功することを願っています。
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