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FUKAGAWA
介護の仕事はやりがいあるけど、きつい部分も知ってほしい!
と、いうことで…
今回は現役介護士として働く方に、介護の仕事できついと感じる瞬間について直撃取材してきました!
そんな思いで介護の道を志そうとしている方は多いと思います。
介護の仕事に対する需要は年々高まりつつあり、社会貢献度も高い仕事と言えるでしょう。
あなたもそんな部分に魅力を感じているのではないでしょうか?
しかし、思わぬ落とし穴にはまってしまう方もいるんです。
いわゆる、イメージとのギャップってやつですね。
本記事は、そんな就職後のギャップを無くすための内容となっています。
事前に介護の仕事におけるきつい部分を知った上で、覚悟を決めて挑戦して下さいね!
本記事で解決できること
・就職後のギャップによる退職を防げる
・自分が介護の仕事に向いているかが分かる
・介護の仕事に対する正しい認識が得られる
※本記事は介護職への転職を考えている方向けの内容となります。予めご了承下さい。
※記事内における情報は、全て取材内容を基に構成しています。
こんな方におすすめの記事
- 介護の仕事への転職を考えている
- 転職前に介護職のきついことを知っておきたい
- 介護に興味はあるが仕事のことがよく分からない
取材対象者プロフィール
- 氏名:Mさん
- 年齢・性別:50代・女性
- 職種:介護士(デイサービス)
- 勤続年数:8年
介護の仕事はきついだけじゃない
![介護の仕事はきついだけじゃない]()
現役介護士が教える仕事のきついこと
大前提やりがいはあります!きついことばかりじゃありません!
本記事では介護という仕事のきつい部分について触れていく訳ですが、それだけではモチベーションが下がってしまうと思います。
ということでまずは、今回の取材対象者であるMさんに、仕事のやりがいを聞いてきました!
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FUKAGAWA
Mさん、今日は取材のご協力ありがとうございます!
介護職のきついことについて、色々と聞かせて下さいね。
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Mさん
こちらこそ宜しくお願いします!
取材の前に一つだけいいですか?
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FUKAGAWA
何でしょうか?
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Mさん
最初にやりがいのあるお仕事ってことを伝えたいんです。
きついことを話すだけだと、イメージが悪くなっちゃうかなと思って。
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FUKAGAWA
確かにそうですね!もちろん大丈夫です。
ぜひ、介護の仕事のやりがいを聞かせて下さい!
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Mさん
良かったです!
では簡単にお話ししますと…
現役介護士が語る仕事のやりがい
おじいちゃん・おばあちゃんの笑顔のために
やっぱり一番大きいのは、おじいちゃん・おばあちゃんの笑顔が見られることですかね!
ちょっとしたことでもすごく感謝してくれる人がいたり、髪を切ったら気が付いてくれる人がいたり。
日常生活なら気にも留めないようなことも、ここでは特別なことになるんです。
おじいちゃん・おばあちゃんの笑顔って、とっても可愛いんですよ!
もちろんみんな私の本当のおじいちゃん・おばあちゃんではないですけど、同じくらい大切な存在だと思っています。
ご機嫌ナナメの時は「きつい」って思うこともありますが、笑顔のためなら頑張れちゃいますね!
![笑顔がやりがい]()
仕事のやりがいは人それぞれあると思います。
本記事では介護という仕事のきついことについて触れていきますが、大前提やりがいがあるということも忘れないで下さいね。
あくまでも、介護職に挑戦する前の心の準備としてご覧頂ければと思います!
身体を酷使する仕事
![身体を酷使するからきつい]()
介護の仕事でよく言われるのが、身体的な大変さです。
これはMさんも例外ではないみたいですよ…
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FUKAGAWA
早速ですが、介護の仕事できついと感じることを教えて下さい。
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Mさん
まずはやっぱり、身体的にきついことですかね。
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FUKAGAWA
介護の仕事に就いている方からよく聞きますね。
どんな場面できついと感じますか?
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Mさん
私はベッドから車いすに移動させるときが大変だと感じますね。
中には全く自分で身体を動かせない方もいるので。
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FUKAGAWA
おじいちゃん・おばあちゃんと言っても、それなりに体重もありますもんね。
Mさんは何か対策などされていますか?
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Mさん
ある程度は技術的な部分でカバーできています。
あとはもう、腰にコルセットを巻いたり、湿布を貼ったりするしか(笑)。
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FUKAGAWA
やっぱり腰って悪くなりましたか?
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Mさん
「この仕事のせいで」とは断言できませんが…
仕事に就く前よりは状態は悪くなったと思います。
利用者さんの要介護レベルにもよりますが、いずれにしても日常生活のサポートは必須。
ある程度の身体的なきつさは、覚悟しておいた方がよさそうです。
Mさんのようにコルセットや湿布を用意するのも良いでしょう。
またMさんの同僚には、週1回ペースで整体に通っている方もいるそうです。
おじいちゃん・おばあちゃんのケアばかりではなく、自らのケアも大切にしなければいけませんよ!
施設長とそりが合わない
![施設長とそりが合わない]()
どんな施設にも施設長はいます。
施設のトップですから、この人の考え方ひとつでスタッフさんの働き方にも影響が出てくるようです…
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FUKAGAWA
職場での人間関係で悩んでいる人も多いです。
Mさんの職場ではどうでしょう?
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Mさん
施設長が最悪!!!
ほとんどのスタッフが同じ答えだと思います(笑)。
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FUKAGAWA
即答ですね(笑)。
でも施設長と現場スタッフが関わることって少なそうですが…。
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Mさん
全然違いますよ!
施設長の考え方によって、私たちの働き方は大きく左右されるんです。
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FUKAGAWA
ちなみにそれは、どんな例がありますか?
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Mさん
例えば…
現役介護士が語る施設長と現場のギャップ
私たちはモノを相手にしているんじゃない
私が働いている施設の施設長は、とにかく効率化ばかりを求めてきます。
食事や入浴をはじめ、ちょっとでも無駄だと感じると「それ何してるの?必要なの?」って、すごく口を出してくるんです!
相手が機械なら私だって無駄なく働きますけど、相手は機械じゃなくて人。
そもそも私はおじいちゃん・おばあちゃんのために働きたいのに、効率化ばかり求められてはやりがいがありません。
もちろん、施設長としての責任があるのも理解できます。
でも、あまりにも度が過ぎているときはさすがに…。
「きつい」っていうよりは、「イラっとする」の方が近いかもしれませんね(笑)。
![施設長と現場]()
利用者さん目線に立って働きたい介護士と、経営の効率化を求める施設長。
恐らくこれは、Mさんの職場に限った話ではないでしょう。
「おじいちゃん・おばあちゃんの助けになりたい!」
そんな思いが強ければ強いほど、現実とのギャップに打ちひしがれる可能性があるので要注意ですね。
やる気のない同僚の存在
![やる気のない同僚の存在]()
現場と施設長のギャップについては触れましたが、現場のスタッフ間ではどうでしょうか…
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FUKAGAWA
施設長さんと現場ではなく、現場のスタッフ間の関係性はどうですか?
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Mさん
基本的には満足していますね。
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FUKAGAWA
基本的には…意味深ですね(笑)。
納得できていない部分もあるのでしょうか?
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Mさん
あります。
とはいっても、ほんとにごく一部の人なんですけどね。
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FUKAGAWA
どんなところがそう思わせるんですか?
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Mさん
仕事に対する姿勢って言うんですかね…
現役介護士が語るやる気のない同僚
仕事しないなら帰っていいから!
介護士ってスタート段階では資格が必要ないので、誰でも就職はできるんです。
そうなると出てくるのが、モチベーションの低すぎるスタッフ。
私の施設にも20代の男性が働いているのですが、とにかく仕事に対する責任感が無さすぎて困っています。
“利用者さんから呼び出されても無視”
“汚れることには手を付けようとしない”
“誰も見ていないとすぐに手を抜こうとする”
この間もボーっと立っていたので「何してるの?」って声をかけたら…
って言ったんですよ!
介護施設ってスタッフ同士の連携がとても重要なんです。
だから一人でもこういう人がいると、仕事が上手く回らなくなってしまって。
「仕事しないなら帰れ~!」って叫びたくなりましたよ(笑)。
就職のハードルが低い分、いろんな人が集まってくるのも介護職の特徴なのかもしれません。
本記事をご覧頂いているということは、きっとあなたは仕事に対するモチベーションは高いはず。
もしも一緒に働くスタッフの中にやる気のない人がいたら、あなたはどう感じるでしょう?
人間関係のいざこざはどんな職場にも存在するものですが、やる気がないのはそれ以前の問題だと思います。
そんなタイプの人たちには、割り切った付き合い方をする覚悟をしておきましょう。
持ち帰り仕事の多さ
![持ち帰り仕事の多さ]()
介護施設を訪れたことがある方は分かると思いますが、施設では様々なイベントが開催されています。
10月ならハロウィン、12月ならクリスマスといった感じです。
そしてここにも、介護士ならではの大変さが隠されていましたよ…
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FUKAGAWA
僕は仕事柄、こういった施設にお邪魔することがあります。
季節ごとのイベントを開催している所が多いですが、Mさんの施設でも同じですか?
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Mさん
やってますよ!
お花見、ハロウィン、クリスマス…
できる限り利用者さんに楽しんでもらえるように工夫しています。
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FUKAGAWA
やっぱりそうなんですね~。
よく写真なども見せてもらうんですが、キレイに飾りなんかもしてあって。
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Mさん
あ~、そこでいくときつい仕事ありますね(笑)。
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FUKAGAWA
そうおっしゃいますと?
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Mさん
季節のイベントは、全部スタッフたちで企画するんですが…
現役介護士が語るイベント準備の大変さ
イベント準備は自宅で行うこともある
例えば10月のハロウィンイベントで説明しますね。
ハロウィンと言えば、やっぱり仮装が一番の楽しみ。
私たちも利用者さんに仮装をしてもらうんですが、肝心の衣装は買うと高額なので自作するしかないんです。
でも勤務時間中に衣装を作る時間なんてないのが現実。
するとどうなるかというと、自宅へ帰ってからコツコツと作ることになります。
一晩じゃ終わらないので、イベント前の数週間はそんな生活が続くんです。
おじいちゃん・おばあちゃんと触れ合うのは好きだけど、裁縫や工作が得意な訳ではありません(笑)。
苦手って人には、たぶんきついと思います。
![持ち帰り仕事]()
季節のイベントは、多くの利用者さんも楽しみにしていると言います。
だからこそスタッフさんたちとしても力が入るんですが、やはり持ち帰り仕事はきついようです。
以前、保育士として働く友人にも同じような話を聞きました。
「当日になれば全部忘れちゃうけど、準備期間は超しんどい!」と言っていたのを思い出します。
介護の仕事できついと感じるのは、必ずしも施設の中だけではないということですね!
女性ならではの悩み
![女性ならではの悩み]()
介護士の中でも女性特有のきつい部分を、Mさんが語ってくれました。
これから介護の道を志そうと考えている女性は、自分の身にも起こる可能性が十分にあると考えておいて下さい。
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FUKAGAWA
介護の仕事が好きなMさんですが、利用者さんとトラブルになったことはありますか?
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Mさん
トラブルとまではいかないんですが…。
困っていることはありますね。
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FUKAGAWA
お聞きしても大丈夫でしょうか?
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Mさん
大丈夫ですよ!
大したことじゃないんですが、ボディータッチっていうんですかね…。
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FUKAGAWA
つまりMさんの場合は、男性の利用者さんからってことですか?
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Mさん
そうなりますね。
最近は気にしないようにしていますが、最初の頃はきつかったかな。
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FUKAGAWA
何か対策などは取っていないんですか?
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Mさん
何度か注意はしたんですが、まるで効果がなくって(笑)。
気が付いた時には、私の方が諦めてましたね。
少し触れにくい話題でしたが、Mさんは赤裸々に語ってくれました。
介護の仕事は利用者さんと密着する機会も多いです。
その分、利用者さんが体に触れてくるケースは多いのでしょう。
Mさんのように割り切ることができればいいですが、中には泣き出してしまうスタッフさんもいるんだとか。
周りのスタッフもフォローはしてくれるようですが、乗り越えられるかは本人次第なところが否めません。
「セクハラ!」なんて事を荒立てる訳にもいかないので、グッと我慢する忍耐力も必要かもしれませんね。
利用者の家族対応
![利用者の家族対応]()
学校の先生に何かとクレームをつける「モンスターペアレント」なんて言葉もありましたが、介護の世界でも似たような現象があるようです。
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FUKAGAWA
利用者さんとの関わり方で気を付けていることはありますか?
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Mさん
利用者さんというよりは、ご家族に配慮することはありますね。
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FUKAGAWA
家族ですか?
でもMさんが普段接するのは利用者さん本人ですよね?
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Mさん
もちろんです。
でもご家族の方が面会にいらっしゃることもよくあって。
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FUKAGAWA
なるほど。
それにしても、なんで配慮が必要なんですか?
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Mさん
例えばですけど、私の場合はこんなトラブルになったことも…
現役介護士が語る家族への配慮の必要性
たまにしか来ないからこそ気になることも
あれは、お昼ご飯の時間が過ぎて、食器などの片づけを始めていたときのことでした。
いつも食べるのがゆっくりなおばあちゃんがいるんですが、その日も片づけ始めた段階ではまだ食事中で。
スタッフたちの中ではいつもの光景で、本人もそのことは理解していたと思います。
もちろん、そのおばあちゃんが食べ終わったら、ちゃんと片付けもしていました。
その日、たまたまおばあちゃんの娘さんが面会に来られたんです。
そして、私が片づけている横でまだ食事している母親の姿を見て娘さんは激怒…。
って、そりゃもうすごい剣幕でしたね(笑)。
その後しっかりと事情を説明したところ、納得して頂けました。
でもこの一件で、改めてご家族への配慮も重要だなと痛感したんですよね。
施設にお世話になっているとはいえ、やはり身内のことは特別に扱ってほしいと考える家族は多いようです。
しかし、要望のすべてに応えていてはキリがありません。
またどれか一つだけに応えたとしても、不満が続出する恐れもあります。
できることはやる、できないことはできない。
勇気をもってしっかりと対応する必要もありそうです。
まとめ
![まとめ]()
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FUKAGAWA
Mさん、今回はご協力ありがとうございました。
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Mさん
とんでもないです。
私の話が参考になるのであれば、ぜひ使って下さい!
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FUKAGAWA
もちろんです!
最後にMさんに質問です。
今回の取材できついことを教えて頂きましたが、介護の仕事はこれからも続けられますか?
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Mさん
これからもずっと続けていくつもりです!
きついことは沢山あると思いますけどね(笑)。
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FUKAGAWA
きついと分かっていても続けようと思える。
その理由は何でしょう?
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Mさん
最初にもお伝えしましたが、おじいちゃん・おばあちゃんの笑顔のためですかね!
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FUKAGAWA
なるほど!
きついこともあるけど、それに勝るものがあるってことですね!
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Mさん
はい!私の体がもつ限り、この仕事を続けていくつもりです!
いかがだったでしょうか?
本記事で紹介した介護の仕事のきつい部分は、ほんの一部に過ぎないのかもしれません。
反対に、ここできついと紹介したものは、あなたにとってはそうでもないかも。
どちらにせよ、Mさんのように仕事にやりがいを見出せれば、きっとあなたも長く続けられるでしょう。
ここまでご覧頂けたということで、就職後のギャップはある程度防げると思います。
あとはあなたが行動を起こすのみ。
新たな生活が上手くいくことを願っています!