事務の将来性

事務職の代えは無数に存在する

事務職は代えが多い

女性に大人気の職種である一般事務。
専門的な知識・スキルは不要で、パソコンスキルがある程度あれば基本、誰でもこなせる仕事です。
だからこそ代えはいくらでも存在します。
「私は部署のリーダー経験があるわ!」
という経歴があったとしても、外の世界を見ればそのような人はいくらでもいます。
特別自慢できるような経験ではありません。

そして事務の仕事は難易度の高い仕事を任される訳でもなく、冷暖房の効いた快適なオフィスで座りながらこなす仕事です。
残業も少ない企業が多く、かなり楽な仕事といえますよね。
だから事務の仕事は女性に人気で代えはいくらでもいるんです。

転職する際、競争率が高すぎる

事務は競争率が高い

パソコンスキルがあれば基本的に誰でもこなせる仕事。
そして快適なオフィスワーク。
このような人気の事務職は一体どれくらい競争率が高いかをご存じですか?
僕はこれまでいくつもの事務職募集の求人原稿を作ってきましたが、他の職種と比べると応募数はケタ違いです。
『未経験OK』『駅チカ』『残業なし』『土日祝休み』これら4つの条件が揃うと、ほぼ確実に応募が爆発します。
100名応募を超える求人なんてざらですね。
1名採用に対して100名ですよ!?
転職者は応募しようとしている企業にどれくらいの応募があるのかを知る事ができないと思いますが、事務の仕事は確実にたくさんのライバルが応募していると思っていいでしょう。
“現在事務として働いているけど転職を考えている”
と、仮に思っている人がいたとして、いざ転職活動を始めた際、よほどずば抜けたスキル・経験がないと他のライバルに勝つ事はできません。
“大企業の事務をしていた”というステータスもさほど強みにはなりません。
となると、転職を踏みとどまって、現在働いている企業で働き続けるか、ライバルが無数にいる採用枠の争奪戦をするか、あるいは違う職種を選ぶかの3択になるかと思います。
仮に『今の会社で働き続ける』と決めたとしても、もしその会社が倒産してしまったらどうでしょう?
今や大企業でもたやすく倒産してしまう時代です。

そう考えると、今のうちに何かスキルを身に着けるなど、将来のための保険をかけておく必要があるという訳です。

事務系資格の力は弱い

試験

医者は医師の免許を持っていれば一生食べる事に困らないでしょう。
薬剤師も免許を持っていれば一生困る事はありません。
では事務系の資格はどうでしょうか?
はっきり言うと資格の持つ力はかなり弱いです。
「簿記の資格持ってます!」と面接で口にしてもさほどインパクトはありません。
なぜなら簿記検定の資格は年間60万人以上が受験するほどありきたりな資格だからです。
なので、“資格があれば事務の仕事に就ける!”というよりは、“事務職を目指す人なら最低限持っておくべき資格”という感じですかね。
では、事務職に関連する資格は何があるかをご紹介していきますね。

  • MOS資格
  • 日商PC資格
  • 日商簿記資格
  • 秘書検定資格
  • 文書情報管理士資格
  • ITパスポート資格
  • 社会保険労務士
  • 医療事務

事務に関連する資格は主にこれらになってくると思います。
これら資格を持っていると、持っていないよりはいいですが、企業はあまり資格を重要視していません。
僕は求人広告を作る仕事をしているので、事務職の応募者がどんな人なのかや、企業はどういったところを重視して採用しているのかを知っています。
長年の経験を経て言える事としては、資格以上に評価されるのはコミュニケーション能力です。
様々な採用担当者のお話を聞く限り、「すごく感じの良い子だったから採用した」とか「ハキハキしてて元気だったから採用した」といった声をたくさん聞きます。
逆に「資格を持っていたから採用したよ」という声に関しては僕は一度も聞いた事がありません。
顔採用をしている企業なんかもあるほどですしね。

という事を踏まえると、事務系の資格は転職において絶大な効果を発揮する!という期待はしない方がいいです。
もちろん資格を持っていたほうが良いですが、それだけで採用される、という事はあまりないので、それよりもコミュニケーションスキルを磨いていた方が賢明だと僕は思います。

事務の仕事は年々減っている

AI

事務の仕事と言えば書類作成やデータ入力、電話応対が中心です。
ですが、年々これら事務業務は減少している傾向にあります。
理由はテクノロジーの進化です。
データ入力ソフトやアプリなどは日々進化しており、数年前と比べると格段に事務作業の効率は上昇しています。
そのおかげで企業の事務処理における生産性はアップし、事務員の作業工数も当然減っていきます。
そうなると人件費削減が可能になり、事務員の人数削減に発展していくという訳です。

また、AIは日々進化しており、簡単な事務処理程度ならAIがこなしてくれる時代です。
今後も更にAIの進化は続くので、将来は事務業務をすべてAIが処理してくれる時代がやってくるでしょう。
電話応対に関してもAIだけで完結できる技術がすでに開発されています。
しかもAIは人間と違ってミスをしません。
これらテクノロジーを真っ先に導入していくのは大企業なので、「あこがれの大企業でオフィスワーク♪」という理想は実現不可能な時代がやってくると思います。
もし、事務として働けたとしても、AIに予算をつぎ込めない、資本の少ない会社で働く事になるのではないでしょうか。

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