こんにちはFUKAGAWAです。
今回は「無断欠勤をしてそのまま退職したらどうなるか?」といったところを解説していきます。「バックレてしまったけどやばいかな…」「バックレようか迷っている…」「もう会社に行きたくない」「何も言わずに会社を辞めたらヤバイ?」そんな方向けの記事になります。
記事の最後で、会社の人と一切やり取りをせず、その日に会社をバックれ、かつ有給や退職金も受け取れる方法を解説しますので切り札にどうぞw
尚、この記事はウチの会社の総務に詳しくヒアリングを行って作成しています。プロ監修ですから、本記事の信頼性はある程度高いかと思います。ぜひ参考にしてみてください。
では早速行きましょう!
目次
無断欠勤をしてそのまま辞めるとどうなる?
「会社行きたくね~」
「寝坊してしまった…もういいや」
「鬱がひどくて体が動かない…」
といったように、無断欠勤をする理由は人それぞれ。「無断」という訳ですから、会社の人たちはあなたが職場に来ない理由を最初は把握していません。だからまず職場の同僚や上司が取る行動としては「電話」ですね。これは基本どの企業でも一緒だと思います。というのもほとんどの上司や同僚は「あいつ寝坊したなw」と思う事でしょう。
しかし!
いくら電話を鳴らしても電話に出ない…
お昼を過ぎたのに折返しがない…
ついにその日は一度も連絡とれなかった…
こうなったとき、次に会社の人たちが思い浮かぶのは以下の2択。
●バックレた!?
●なんかあったんじゃ…?
じゃあこうなったとき、会社が取るべき行動は何でしょうか。ちなみにうちの会社は営業会社なので離職率は高め。無断欠勤する人も過去に何人かいました。そのようなとき、実際に会社が取っていた行動を紹介します。
無断欠勤時の会社の行動
- ひたすら鬼電話
- 安否確認のため家まで行く
- 諦める
- メールで心配している旨を伝える
- 家族に連絡をする
まあ基本的にどの会社もこのような行動を取るのかなと思います。僕も部下が何人かいるので、基本的には鬼電話。まあ1日に3回くらいですかね。で、その日連絡が一度も取れなかったら「無断欠勤してそのまま辞めるんだな…」と察します。とはいえこれはあくまでも上司の取る行動。
じゃあ総務といった部署はどのような行動を取るかというと、恐らく安否確認を取ろうとするのではないでしょうか?※もちろん上司が安否確認するケースもあると思います。
ウチの総務に話を聞いてみたところ、実際に連絡がつかなくなった従業員の家に行き、インターフォンを鳴らすそうです。思い返してみると、TVで亡くなった方のニュースが放送される際、「勤務先と連絡が付かなくなり、不審に思って自宅を訪問したところ、遺体で発見されました」という報道を目にしたことが何度もあります。これは恐らく、「無断欠勤によって従業員の身に何かあったんじゃ…?」と心配した上司や同僚が自宅に訪問しているのでしょう。
つまり、無断欠勤をすると会社の人が家に来る可能性が高いという事ですね。という事は家族や同居人がいる場合、その人たちに会社をバックレた事がバレるということにもなります。もし、会社を辞めた事が身内にバレたくない場合は無断欠勤をしてそのまま退職、という選択肢は選ばない方がいいかもしれません。
そして会社が「あいつは無断欠勤してそのまま辞めるだろうな…」と判断した場合、次に会社が取る行動としては退職手続き。こちらに関しては後ほど詳しく解説していきます。
無断欠勤をして会社を辞めるリスク
次に、無断欠勤をしてしまった際にどのようなリスクがあるのかを解説していこうと思います。うちの会社の総務にヒアリングしてみましたので下記項目をご覧ください。
無断欠勤による退職のリスク
- 損害賠償を請求される可能性がある
- 家族や同居人にバックレた事がバレる
- 転職活動で不利になる場合がある
- 町で会ったら気まずくなる人が増える
- 職場で仲良くなった人との縁が切れる
基本的にこの5項目。一番ゾッとするのはやはり損害賠償請求ですよね。今から順にこれら具体的な内容を解説していきますが、結論を先に言うと、無断欠勤をしてそのまま退職する行為はリスクありまくりです。もちろん社会人としてもあまりよろしくない行為。当然そのような行為だという事はあなたも理解していると思いますが、そんな社会人としてのマナーを違反してでも辞めたいという気持ちなのでしょう。これ以上は何も言いませんw
ということでまずはどんなリスクが潜んでいるのかを知っていきましょう!
損害賠償を請求される可能性がある
総務の人に話を聞いて一番痛いのがコレかなと。
例えば会社の重要なプロジェクトをあなたが担当していて、バックレたことにより会社に損失が生じる場合は訴訟になる可能性もあるようです。とはいえ、損失額によるとのこと。数万円~数十万円規模の損失であれば訴訟する事もないようですが、これが数百万円、数千万円となると話は変わってくるそうです。
まあこれは経営者側に立って考えてみれば分かりますよねw
僕がしゃちょーだったら損害賠償を請求すると思いますw
また、会社が貸与している重要な備品を持ってそのまま辞めてしまった場合は、返却要望をするそうですが、応じてくれない場合は訴訟するかもしれないとのこと。例えばうちの会社でいくと、オフィスの鍵とかICカードの機能も兼ねている社員証とか。これらがあったら会社に侵入できますからね。当然かなと。
要するに、会社が損失を被るケースや、オフィスに入られてしまうリスクがある場合は訴訟リスクが高まるという訳ですね。
家族や同居人にバックれた事がバレる
前述したとおり、音信不通になってしまったら会社が取る行動は安否確認。上司や同僚が家に来る事によって、同居人にバレてしまうというリスクですね。もし、会社を辞める事を身内にバレたくない場合、これは避けたいところですよね。で、一つ参考になったのが、その人の性格や状態によって家に行くかどうかが変わってくるそうです。
例えば前日に上司から厳しい事を言われて相当落ち込んでいた場合、「あいつ辞めそうだな…」と思われる事でしょう。そんな状況で次の日本当に無断欠勤をしたら「あいつ昨日上司に相当詰められてたからな…。たぶん飛んだわw」という認識に至る可能性が高いはずです。
しかし、勤務態度が真面目で、いかにも辞める要素のなさそうな人が突然会社に来なくなったら、「あいつ大丈夫か!?」「なんかあったんじゃ…」と思われるはずで、家に安否確認をしに来る可能性がかなり高まるはずです。つまり、辞めそうな人が無断欠勤をしてそのまま会社を辞めた場合、会社の人が家に来る可能性はそこまで高い訳じゃありませんが、辞めなさそうな人がいきなり会社を辞めると、会社の人が家に来る可能性がグっと高まるという訳です。
こうなってしまったら家族や同居人に会社を辞めた事がバレてしまう事でしょう。あなたは会社にどう思われていそうですか??w
転職活動で不利になる事がある
これは総務の人に聞いて「へぇ~なるほど~」と思いました。どういう内容かと言うと、例えばあなたが会社をバックレたとします。
そして転職活動をしたとします。
そして気に入った企業に応募するとします。
そして面接に進んで一次面接を通過したとします。
するとこのタイミングで、応募先企業が以前あなたが働いていた会社で本当に働いていたかどうかや、本当に一身上の都合で会社を辞めたかを確認してくるケースがあるそうなんです。事実、うちの会社にもそのような電話が過去何度か掛かってきたそうですよ。
そうなってしまったら、いくら面接に手応えがあったとしても不採用になってしまう事でしょう。実際に以前の勤務先に連絡をする企業は少ないと思いますが、うちの会社でも何度かあった話なので少し怖いですよね。
町で会ったら気まずくなる人が増える
きっとあなたが無断欠勤をしてそのまま会社を辞めてしまったら、しばらくは会社のメンバーたちは社内でこう言うでしょう。
「あいつバックレやがったチクショウ!」
「人としてどうなのよ!?」
「そんな事する人だったんだ…」
「今度会ったらぶん殴ってやる!!」
こんな感じでしょうか。大体想像つきますよね。
よく、「辞めてしまえばもうこの人たちと会うことは無い」と考えがちですが、町中で職場の人と出会う可能性は結構高いです。もちろん、職場の人数が多ければ多いほど遭遇確率も増えるでしょう。
また、家の近くで働いている人だったら尚更!いつか誰かと会いますよw
もし辞めた会社の人と本当に町中でバッタリ出会ったら?それが上司だったら?社長だったら?超気まずいですよねw
出会ってしまう可能性はゼロではないので、「もしかしたら出会ってしまうかもしれない…」という事は常に頭に入れておきましょう!
職場で仲良くなった人との縁が切れる
仕事で出会った人と長く付き合っていくケースはよくあると思います。特に同期とかなら尚更なのではないでしょうか。ですが、無断欠勤をしてそのまま会社を辞めてしまうと、そのような仲の良かった人とは、会うのも気まずくなったり、縁が切れてしまう可能性もあります。親友と言えるほどの仲であればそんな事はないでしょうが…。
ですがもし、職場に好きな人がいたらどうでしょう…。
「あいつサイテーッ!」なんて言われることもあるかと思います。ショックですよね。
でもまあ無断欠勤をしようかどうかを悩んでいるのであればそのような人間関係を断ち切る覚悟はある程度できていると思うので、これに関してはあまり問題じゃないかと思います。ですが無断欠勤して退職するクセのある人はよ~く考えた方がいいかもしれません。気づけば周りに友達が一人もいない!なんて状況になってしまうかも。僕だったらそれは耐えれません><
友達なんてイラネ~なんて考えを持っている人は例外ですがw
退職する際、本来受け取るべき書類がある
これも詳しく総務の人に聞いてみました。知っている人もいるかもしれませんが、退職が決まったら本来、会社から受け取るべきものがあります。以下のとおりです。
- 雇用保険被保険者証
- 年金手帳(会社に預けている場合)
- 離職票
- 源泉徴収票
- 健康保険資格喪失証明書
- 厚生年金基金加入員証
- 退職証明書
実は退職が決まったらこれだけの書類を受け取る必要があるんです。知ってました?ちょっと簡単に説明していきますね。
雇用保険被保険者証
一般的には入社時の手続後に新しいものが渡されるケースが多いですが、あなたが退職するまで会社が保管していることもあります。基本的に次の会社に転職をすると、入社手続きの際に雇用保険被保険者証の提出を求められますので、退職時に会社から受け取っていないと色々と面倒になります。
年金手帳
これは年金制度の被保険者であることを証明するものになります。こちらも原則は入社時に提出。在籍中は返却されていない場合がありますね。
重要なのはこの年金手帳に記されている基礎年金番号。これが何に必要になってくるかと言うと以下のとおり。
- 会社を退職して国民年金に切り替える時
- 名前や住所に変更があった時
- 障害・遺族・老齢などの年金受給手続きや相談時
- 年金ネットの申込手続き
離職票
失業給付金を受給する際に必要な書類になります。こちらは2種類あるのでそれぞれもらっておく必要がありますね。
ですが、こちらの書類に関しては退職者から希望がなければ特に発行しないという会社もあるようです。
もしこれが無ければ失業給付を受けれなくなるので、ある意味必須の書類になるでしょう。退職証明書とよく勘違いされるケースもあるので、この記事を読んでも「離職票ってなに?」と思っている方はぜひ、ググってみてくださいw
源泉徴収票
所得税額を証明する書類です。「給与所得の源泉徴収票」と「退職所得の源泉徴収票」と「公的年金等の源泉徴収票」の3種類があります。
こちらも転職すると転職先の会社から前職の源泉徴収票の提出を求められます。なのでかなり重要な書類になりますね。必ずと言っていいほど会社から受け取らなければなりません。
健康保険資格喪失証明書
あなたが現在は被保険者ではないということを証明するものになりますね。社会保険に加入している事業所を退職し、国民健康保険に切り替える際に必要な書類となります。こちらもかなり重要な書類。会社から受け取るべき書類になります。
厚生年金基金加入員証
厚生年金基金に加入していた人に渡される書類になります。入社してから退職まで会社が保管している場合があります。
将来、年金・一時金を受ける際、請求書に添えて提出しなければならない重要な書類になりますので必ず会社から受け取る必要があります。
退職証明書
文字通り会社を退職していることを証明するための書類です。会社ではなく市役所で国民健康保険へ変更・加入する場合や、ハローワークで基本手当(失業保険)の給付手続きを行うときに離職票の代わりとしてこの退職証明書の提出が求められるケースがあります。こちらの書類も重要なものになります。
退職には正式な手続きが必要
ということで上記で挙げた書類はいずれも重要なものです。冗談抜きでマジ重要ですw
転職の際に必要な書類や、失業給付金を受け取るために必要な書類、将来の年金受取りの際に必要なものですから、辞める会社から必ず受け取っておく必要がありますね。とはいえ、無断欠勤をしてそのまま会社を辞めてしまっている場合、かなり気まずくて会社に行きたくないという人がほとんどだと思います。
また、ある程度の期間働いている方であれば有給も残っていると思いますし、退職金を受け取る権利もあるかもしれません。
円満退職であれば有給消化や退職金受け取りの手続きも難なく進める事ができると思いますが、バックれてしまったら話は別。
じゃあそんな時、会社の人と顔も合わさず、会話をする事もなく、一般的な退職手続きをするためにはどうすればいいのでしょうか。その解決策を教えていきますね。
会社の人と顔を合わせず会話をせず、退職時に必要な書類を受け取る方法
「勢いで会社をバッくれてしまった…」
「マジで会社とびたい…」
「二度とあのクソ上司に会いたくない…」
って考えている人におすすめの解決策をご紹介します。
結論を言うと、退職代行。
TVでも話題となっているので聞いたことのある方はいらっしゃると思いますが、詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。
⇛『退職代行の選び方やメリット・デメリットを解説!オススメも紹介!』
退職代行を利用すると会社の人と一切顔を合わせる事もないですし、当然会話する事もありません。すべて退職代行の人が対応してくれます。ただ、注意してほしいのが一つ。運営組織によって代行できる範囲が変わるということです。以下をご覧ください。
退職代行の運営組織の種類
- 民間業者
- 弁護士
- 労働組合
多く分けてこの3つ。
民間業者
民間業者は価格が安いですが、企業との交渉をする権利がないので「あなたの退職の意思を伝えるだけ」。これ以上のことは原則対応してくれません。しかも法律違反の業者もいくつか存在しますし、詐欺グループも存在します。ちょっとリスクが高いですね。価格相場は2万~3万円前後。僕がもし退職代行を選ぶとしたら民間業者には頼みませんね。
弁護士
民間業者は「伝えるだけ」ですが弁護士の特徴は「勤務先と交渉してくれる」といった点です。ちなみに民間業者が勤務先と交渉をしてしまうと、非弁行為という法律違反になり、大変なことになってしまいます(T_T)
また、弁護士ならではの強みは損害賠償請求に対応できるという点。もし、あなたが仕事で大きなプロジェクトを抱えていて、退職によって勤務先に損失が発生した場合、訴訟リスクが発生します。こんな時にあなたを守ってくれるのが弁護士という訳です。
ただし、弁護士なだけあって、金額はめちゃ高い!
民間業者と労働組合と比べると金額の差はかなり開きます。なので勤務先から訴訟を起こされそうな方は弁護士を選んだ方がいいのかなと。ちなみに退職代行サービスを行っている弁護士はコチラです。
労働組合
労働組合なので違法性は全くありません。安心して依頼できます。しかも、民間業者は価格が安い分、「伝えるだけ」とお伝えしましたが、労働組合は労働者の権利を守るための組織なので、交渉の権利があるのです。退職時に必要な書類回収はもちろん、残っている有給の精算や、退職金の精算をしてくれたりもします。これってめちゃくちゃ良いと思います。
弁護士のように料金が高いという訳でもありませんし、違法性もゼロ。メディアでも多数紹介されているので信頼性や実績も安心ですね。ちょうど民間業者と弁護士の中間くらいの感覚なので、もし僕が退職代行を選ぶ立場だったら、迷わず労働組合を選びます。そんな労働組合が運営している退職代行はこちら⇛【退職代行ガーディアン】
きっと満足いく結果を得られるかなと。
まとめ
無断欠勤して会社を辞めると後々かなり面倒になってきますので理想はちゃんと自分で退職の意思を伝えることですね。でないと重要な会社の書類などを受け取りにくくなってしまいます。とはいえ、会社の人と会話したり会いたくないのも分かります。そんな時は退職代行を利用するのもアリだと思います。
ただし、退職代行を利用する際は、違法な業者や詐欺グループも存在するので注意しましょう。