年齢や性別を問わず、転職が当たり前になりつつある現代。お給料や休日休暇など、重要視するポイントは十人十色です。もちろん、誰だって失敗したくありませんよね。今回はそんなポイントの中でも『福利厚生』、特に女性に注目してほしいものをいくつかご紹介したいと思います!
目次
福利厚生ってなんだっけ?
『言葉は聞いたことあるけど、実際どんなものなの?』という方のために、簡単に福利厚生についておさらいしておきましょう。
福利厚生とはひと言でいうと、会社から社員へのサービスです。
家賃補助や資格取得支援制度、退職金制度などがこれにあたるもの。
これらはまとめて法定外福利厚生とも呼ばれ、社会保険は法定福利厚生に分類されます。
社会保険はともかく、住宅手当や資格手当などの法定外福利厚生は、やっぱりあるに越したことはありませんよね。
では世の女性は、どんな福利厚生をチェックしているのか、そもそも重要視しているのかお教えしていきます。
約80%の人が福利厚生を気にしています!
とあるサイトが20代・30代・40代の各世代の女性(819名)を対象に、『福利厚生の重要度に関するアンケート』を行いました。
すると全体のおよそ80%に及ぶ女性が、福利厚生を重要視しているという結果が判明!
ちなみに20代女性においては、92%が重要視するという驚異的な数字が出ています。
なるほど。世の女性が福利厚生にかなりのウェイトを置いていることは分かりました。
では、一体皆さんどんなところに注目しているのでしょうか。
ダントツは『健康診断・人間ドック補助』!
ほとんどの世代で群を抜いて高い数字が出たのは、『健康診断・人間ドッグ補助』でした。
検査するには費用やハードルが高い検査も、『会社からの補助があるなら♪』と考える女性が多いようです。
女性特有の病気もありますから、こうした費用の補助が会社から出るのは、かなり助かるみたいですね。
20代では約30%、30代では約65%、40代では約80%が重視するという結果にもある通り、比較的若い世代はこだわりがないようにも見えます。
ですが20代の方も、いずれは30代40代を迎えるわけですから、ないよりはあった方がいいはず。
他人事と捉えず、ここは押さえておきましょう!
住宅手当・家賃補助が堂々の第2位!
こちらは先ほどの健康診断とは異なり、20代女性からの圧倒的な支持を得てのランクインとなりました。
やはり就職を機に、一人暮らしを始める方などが多いという証拠なのでしょうか。
ちなみにこの項目には、『寮・社宅を完備している』という条件も含まれています。
ここで注目したいのは会社が完備する寮や社宅がある場合、単純に費用が抑えられるだけでなく、“職場からの距離”も気にしてみてください。
職場から近ければ、当然通勤時間の短縮が可能になります。
朝の忙しい時間帯、少しでもゆとりをもって生活したいという方にはピッタリでしょう。
反対に『職場と家が近いのはちょっと…』という方もいると思うので、そこはご注意を。
安定の育児休暇・短時間勤務制度はここで登場!
近年は男性国会議員の育児休暇も話題になったりしていますが、こちらもおなじみの福利厚生ですね。
出産という大きなライフイベントを機に、休暇に入る女性はたくさんいらっしゃいます。
またこうした制度があることで、出産後の復帰もしやすくなります。
ですが復帰したとはいえ、まだまだ子育ての真っ最中。
そこで大切になってくるのが短時間勤務制度です。
フルタイムで働くことが難しい層の方々にとっては、子育てを力強く味方する制度であることは間違いありません。
20代30代女性から重要視する声が多く聞かれる結果となりました。
残念ながら最下位は『社員旅行』でした…。
こちらは全世代において支持率5%以下という、さみしい結果に終わりました。
『会社の外でまで気をつかうなんてイヤ!』
『オンとオフはしっかり分けたいので…』
なんとも現代社会を象徴するような声が聞こえてきそうな気がしますね。
ですが社員旅行があるというのは、決して悪いことではありません。
それだけ社員想いの経営がされている証拠でもありますし、僕が携わってきた企業の中には、こうした旅行や社内イベントを“自由参加”としているところも増えてきていますからね。
全体としての重要度は低いですが、裏を返せば『ビジネスライクな付き合いで十分』という方にとっては、要チェック項目と言えそうです。
ライフイベントを見据えた福利厚生をチェックしてみましょう!
今回こうして女性の観点から福利厚生を見つめたとき、やはり目立ったのはライフイベントに関するものを重要視されているということです。
資格を取得するための補助など実務に関するものは、これまでにあげてきた福利厚生に比べると、さほどウェイトは占めていませんでした。
もちろん、福利厚生はたくさんあることで損をすることはありません!(社員旅行は個人差があるようですが…。)
その中でもあなたにとって“有益な福利厚生”がしっかり整っているかどうか、この記事をきっかけにして注目して頂ければと思います。
『こんなはずじゃなかったのに!』なんて後悔がないよう、細かいところまで気にかけてみてくださいね。