人手不足に悩んでいる業界は多く、物流業界も例外ではありません。中でもドライバー不足は常に叫ばれ続けており、人材確保が急務の課題となっています。そこで今注目を集め始めているのが、女性ドライバーの存在です。しかしドライバーといえばどうしても『男社会』というイメージがあり、実際に働いているほとんどのドライバーが男性ばかり。そんな状況を打開すべく多くの企業が立ち上がっていることを、あなたはご存知ですか?今回は女性がドライバーとして活躍している企業の実態を紹介しつつ、チャレンジする際の注意点などもお伝えさせて頂きます!
女性ドライバーは全体のわずか2%だけ!
日本の物流を支え続けてくれているのは、ほかならぬドライバーの皆さん。
車を運転すれば、街を歩けば、すれ違わない日はないと言ってもいいのではないでしょうか。
僕はこの記事の執筆にあたって、ドライバーさんたちを気にしながら見てみました。
そして気がついてしまいました…、ッ男性しかいないじゃないか!と。
いてもたってもいられなくなり、すぐに女性ドライバーの割合を調べてみましたが、想像以上に少なくて驚きました。
たったの2%。
あれだけたくさんトラックが走っているのに、女性ドライバーはほとんどいないということです。
たしかになんとなくドライバーって、イカつい男性がサングラスしながら…なんてイメージが僕にもありました。
でもこの『なんとなく』って、ほんとにそうなんだろうかと疑問に思いスッキリしませんでした。
そこで人手不足に悩んでいる業界だからこそ、何か対策や取り組みはしているだろうと思い、いろいろと調べてみるとやはり発見がありましたよ。
企業は女性ドライバーを採用したい!
まさかとは思いますが、何か女性をあえて採用しない理由でもあるのでしょうか。
いえいえ、そんなことはありませんでしたよ!
むしろその反対で、女性ドライバーの採用にメリットを感じている企業が多いようでした。
それは例えばこんなものがあります…
- 企業のイメージアップにつながる
これはちょっといやらしい話になりますが、女性が少ないドライバーの世界において、女性が活躍していることは企業にとって大きなアピールポイントになります。
珍しい会社だなと評価もされるでしょうし、女性ドライバーの採用をしている会社としての実績もついてきます。
つまり対外的に好印象を与えられる女性ドライバーの存在は、企業にとってメリットが大きいと考えているようです。
- コミュニケーションが取りやすくなる
これもいい話とは言えないかもしれませんが、女性ドライバーが活躍する企業から『職場の雰囲気が良くなった』という声が上がっています。
良くも悪くも男社会であるドライバーの世界。
女性の存在は単なるドライバーという枠を超えて、良い影響をもたらしてくれると考えていることが分かりました。
- ドライバー不足から脱出できる
女性ドライバーがいることで、その後の女性ドライバー採用に対するハードルが下がると考えている企業もあるようです。
また女性が働きやすいと感じる職場は、若者も働きやすいと感じる傾向にあるため、若手ドライバーの採用を狙いやすくなるという側面もあることが分かりました。
- サービス力の向上が見込まれる
女性ならではの細やかな気遣いや丁寧な仕事は荷主からの評判がよく、男性ドライバーとは一味違ったサービスの提供ができると考えているようです。
また自社においても女性目線の提案がなされることによって、経営の向上を期待する声も聞かれました。
このように女性ドライバーの採用にポジティブな考え方をしている企業はたくさんあります。
ドライバーに女性が少ないのは、やはり男社会というイメージが先行しているせいなのかもしれません。
『でも実際に働くとなったら、仕事内容が気になる…』という方もいると思います。
そこで企業が女性ドライバーに対して、どんな配慮をしているかについて、最後に説明していくことにしましょう。
女性目線の環境づくりに注目!
ドライバー業界が女性も働きやすい環境づくりのために何をしているのかについて調べてみると、案外いろいろな取り組みをしていることが分かりました。
- 女性に必要な設備を考慮
例えば男女共用のトイレって、女性の皆さんは使いたいと思いますか?
なんとなく『イヤだなぁ…』という方が大半だと思います。
トイレに限らず、更衣室などは特にそうでしょう。
こうした女性ならではの設備面において、男性が多い職場とはいえ配慮をしている企業は少なからずあるようです。
- 男女間の体力面の差を考慮
一口にドライバーと言っても、仕事内容は様々あります。
特に手で荷物の積み降ろしを行う場合は、重たいものを何度も上げたり下げたりしなければなりません。
男性でもかなりタフな仕事内容ですから、ここにも配慮が必要です。
その他にも長時間労働がないかなど、女性が無理なく働ける環境づくりに精を出している企業もありました。
- ライフスタイルの変化に柔軟に対応
結婚や出産を機に女性のライフスタイルは大きく変化しますよね。
またそうしたライフイベントをきっかけに、仕事を退職される方も多いです。
一方で、『一つの職場で長く働きたい』と考えている方が多いのも現実。
そこで企業側は産休・育休制度を設けたり、時短勤務制度を導入したりと、女性が柔軟に働けるように制度を整えています。
これなら長く、安心して働けそうですね!
- 入社前の不安を解消
これだけいろんな条件が揃っていても、やはり心のどこかに『私にもできるかなぁ』と不安に思っている方もいると思います。
女性ドライバーの採用実績がある企業であれば、研修制度もバッチリでしょうし、すでに活躍している女性ドライバーがいれば、HPや求人サイトなどでアピールしているはずです。
たしかに大勢の男性の中に女性一人で飛び込むというのは不安でしょうから、こうした先輩女性ドライバーがいることは、きっと大きな心の支えになるはずですよ。
企業は女性ドライバーを必要としています!
これまでお伝えしてきた通り、人手不足になりがちなドライバー業界は女性の採用にも積極的に乗り出しています。
たしかに今は男社会というイメージからか、女性ドライバーの数は全体の2%程度にとどまっていますが、脱・男社会を目指した取り組みが行われているのも事実。
迷っていたり少しでも興味があるという方は、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
もちろん今日僕がお伝えしてきたことは、全ての企業が実践している訳ではありません。
どんな制度が整っているのかは、入社前にしっかり調べておくことをオススメします!