こんにちは!今回は『事務職をやりたいけど不採用が続く…』という方のために理由と対策を徹底解説していきます。
僕はリクルートの求人広告を作っている制作なので、これまでにいくつもの事務職の原稿を作ってきましたし、多くの採用担当者ともやり取りをしてきました。そこで得た経験は情報の信頼性の担保になるかと思います。
という事で、対策を練るためにはまず原因を知らなければなりません。
まずは不採用の原因を把握していきましょう。
事務職の書類選考で落とされる理由
この記事をご覧になっている方はこれまでいくつもの求人原稿を見てきたと思います。
「応募しても書類選考で落とされる」という方も結構いる事でしょう。
ではなぜ書類で落とされるのでしょうか。
その理由を今から解説していきます。
【理由1】人気の職種だから
事務職ってどれくらいの人がやりたいと思っているかご存じですか?
実は事務の仕事は数多く存在する職種の中でもトップを争うほどの人気ぶり。
あなたのライバルとなる人はとんでもなく多いです。
理由の一つはまさにそれです。
僕はこれまでにいくつもの事務職の求人を作ってきましたが、多い企業だと応募が100件を超える求人もあります。
応募がゼロ、なんてことはほぼありません。
【競合が多すぎる】これが理由の一つですね。
【理由2】年齢で断られている
企業の多くが求めている人材は“若い”人材です。
じゃあ若い人って何歳の事を指しているのかというと、20~30代ですね。
お客様からは「若い子を採用したい」という声を本当に良く聞きます。
原則、“年齢で採用の判断をしてはいけない”という雇用対策法がありますが、正直なところ書類選考では「弊社の採用基準に満たなかった」の一言で片付けられるのが現状です。
つまり、30代ならギリギリ書類選考に通るかもしれませんが、40代、50代になると書類選考に通る確率は極めて低いです。
【理由3】転職回数が多い
『転職回数』も書類で落とされる要因のひとつです。
ある企業の事務募集を担当した際、応募はたくさん来ているのに採用ゼロ、というケースがあったので、なぜ採用できなかったのかを聞いてみたところ、「コロコロと転職している人ばっかだったんだよね~」と、採用担当者が仰っていました。
このようなケースは結構あります。
そもそもなぜ、転職回数が理由で落とされるのかというと、「ウチに来てくれてもすぐ辞めそう」と思うからです。
これは事務募集に限ったことではありませんが、ライバルの多い求人は消去法で絞られていくので、マイナス面があるとやはり不利になるという訳です。
【理由4】応募シートの内容が充実していない
求人サイトを見て応募する際は、Webエントリーシートに入力して応募するかと思います。
書類選考はそもそもエントリーシートの中身を見て判断するものなので、熱意やスペックが伝わらないと落とされてしまいます。
最近はスカスカのエントリーシートで色んな企業に応募している方がたくさんいらっしゃいます。
当然そのようなエントリーシートでは落とされてしまいますよね。
書類選考で通過しやすくなる方法
では、少しでも書類選考通過の可能性を上げるためにはどうすればいいかを解説していきます。
と、その前に企業の立場に立って考えてみましょう。
もしあなたが採用担当者だとして、事務員さんを雇おうとした際にどんな人を採用したいですか?
きっと以下の中のどれかは該当しているかと思います。
①頼んだ仕事を素早く丁寧にこなす事ができる。
②コミュニケーションがしっかり取れる。
③一般的な社会人としてのマナーがしっかりと備わっている。
④素直な人。
⑤仕事に対して前向き。
⑥若くてエネルギッシュな子。
理想を挙げるとキリがありませんが、だいたいこんなところなんじゃないかなと思います。
ということは、これらの項目を読み手(採用担当者)にしっかりと伝わる応募書類を作成すればいいだけ。
できれば前職の実績ベースで語れると良いでしょう。
ちなみに求人で良さそうな人からの応募があった際、採用担当者は「良さそうな子からの応募があったよ~」とよく仰いますが、ここで言う『良さそうな子』というのは…
①応募書類が充実している。
②応募書類から熱意が伝わる。
③採用担当者が求めているスペックが満たされているという事が分かる。
④採用担当者の求めている年齢層からの応募。
⑤かわいい女性またはカッコイイ男性。
だいたいこれら5点ですね。
これらが満たせていれば書類選考の通過率がグっと上がると思うのでぜひ、意識してみてください。
事務職の面接で落とされる理由
次に書類選考が通過し、面接に進んだはいいものの、どうしても毎回面接で落とされてしまう場合の理由についてをお話していきます。
考えられるケースは以下のとおりです。
◆面接態度
◆会話のキャッチボールがかみ合わない
◆身だしなみが×
◆適性検査で引っかかる
◆SPI試験で基準値未満
◆面接で遅刻
◆声が小さい
◆元気がない
◆会社の方針(理念)に付いてこれなさそうと思われる
◆嘘を見抜かれる
◆熱意を感じない
◆話が長い
◆謙虚さを感じられない
ざっくり挙げてみるとこんな感じだと思います。
どうでしょう?心当たりはありませんか?
今回書いている記事は事務職に特化したものになりますが、基本的には業界・職種問わずほぼこれらの項目が該当すると思います。
競争率の高い事務職の面接を突破したいのであれば上記の項目をすべてクリアする必要があるでしょう。
面接に受かりやすくなる方法
僕が採用担当者とこれまでやり取りしてきた中で感じる事は、『面接官の役職に応じたを対策を取る』という事が重要だと思っています。
どういう事かというと、面接官の立場によって重要視する部分が変わってくるんです。
例えば、面接官が少数企業の社長の場合、『この人は会社を成長させてくれそうな人だ!』と感じた時、「採用したい!」という思考に至る訳です。
逆に志望動機を聞かれたときに「土日休みに惹かれた」といった返答をしてしまうと、「こいつは自分の休みの事しか考えていないな。残業時も文句を言ってきそうだ」とイメージしてしまい、面接での印象が悪くなるという訳です。
また、面接官が教育担当の場合は、事業に貢献する人よりも、素直な人を採用したがる人の方が多いでしょう。
この場合、普通に考えて「会社の成長に貢献してくれそうな人だ!」と感じる教育担当よりも、「この人は素直で真面目そうだから教えがいがありそうだ!」と感じる人の方が多いからです。
このように面接官の立場に合わせた質問の回答を想定しておくとグッと採用確率が上がるはずです。
ちなみに経営層に対して有効な対策は、ホームページなどで会社の理念を事前に調べておくことです。
どういう事かというと、理念はいわば、従業員と会社の考え方の方向性を、同じ方向に向けるための道しるべです。
恐らくほとんどの企業は社長や経営層が理念を考えていると思うので、理念に共感している事が伝われば採用確率が上がるという訳です。
やり取りを想定すると以下のような流れになると思います。
社長「志望動機を教えてください」
あなた「“お客様第一”という理念が、私の最も重要視する、“人のためになる仕事がしたい”という点で一致していたので、御社に入社できれば常に前向きな気持ちで仕事に取り組めそうだと感じたからです」
社長「おっ!若いのに大したもんだ!」
どうでしょう?すべてがこの流れという訳ではありませんが、世の中の社長や経営層は自社の理念に共感してもらえる事を喜びます。
この心理を利用すれば、面接対策の一つとして大いに使えるのではないかと思います。
ぜひ、試してみてください。