転職について、皆さんはどのような考えをお持ちですか?肯定的な意見をお持ちの方でも、『失敗が怖くてなかなか踏み出せない…』なんて方も多いのではないでしょうか。確かに転職には少なからずリスクを伴います。ですがもし、もしもそのリスクを軽減できる方法があったとしたら、試してみたいと思いませんか。今回は意外と知られていない、社会人インターンについてお伝えさせて頂きます!
目次
インターンって学生のものじゃないの?
インターンシップと言えば、より聞き覚えがあるのではないでしょうか。
就活が始まった大学生が、一般企業の中で就業体験を行うものですよね。
2000年代頃から始まったこの取り組みは、あっという間に企業や学生に浸透し、今では『インターンは当たり前』『就活はインターンから始まる』と言われるまでになりました。
ここまで触れたところで、『やっぱりインターンは学生ものじゃないか!』という声が聞こえてきそうですね。
いえいえ、そうではありません。
近年はこれまで就職前の学生を対象としていたインターンシップを、社会人向けにアレンジして取り入れ始める企業が増えているんです。
『働きながら職場体験(インターン)』と言われても、なかなかイメージがつきにくいかと思います。
これは一体どんな制度で、どんなメリットがあるのかについて触れていきましょう。
決定的な違いは給与が発生すること
学生が行うインターンシップは、労働ではなく社会勉強であるとの認識が強く残っています。
そのため企業によって差はあるようですが、基本的に賃金は発生しません。
一方、すでに就業している社会人をターゲットとした社会人インターンでは、時給ではあるものの、賃金が発生するんです。
また対象者に本業があることを考慮し、“仕事終わりの数時間のみ”や“週2日程度の稼働”、“在宅勤務”での参加も可能となっています。
このように、あくまでも社会人向けが前提とされている特徴があります。
インターン期間は様々あります!
社会人インターンには、大きく3つのパターンが存在します。
ここで1つずつ、その特徴を見ていきましょう。
長期インターン
こちらは期間でいうと、数ヶ月に渡って行われるインターンになります。
企業によってバラつきはあるようですが、あらかじめ『2ヶ月間』など期間を設けている会社もあれば、本人と相談の上決定するスタイルをとっているところもあるようです。
インターンの流れとしては、社内組織の一員としてどこかしらの部署に所属し、社員と一緒に業務をこなしていきます。
イメージでいくとOJT、働きながら学んでいくというかたちですね。
インターン対象者を戦力と考えて、最終的には成果を求める場合もあるようです。
期間と内容からするに、こちらはかなり本気でその企業で働きたいと考えている方にオススメできそうですね。
短期インターン
数週間程度の短期間で行われるのが、この短期インターンです。
あらかじめ『2週間』など期間が定められており、流れとしては長期インターン同様、OJTで進められることがほとんどとなります。
しかし長期とは異なり期間に一定の制限があるため、数日単位で工場・営業・事務など様々な業務をこなすこともあるようです。
期間の中で特定の課題が与えられ、成果を求めるケースもあるようですが、期間の長さから考えてそこまで重たいものではないでしょう。
こちらはどちらかと言うと、『転職を考え始めたけどなかなか踏み出せない!』そんな方に向いていると思います。
1DAYインターン
ここ最近になって急増しているのが、この1DAYインターンです。
その名の通り、業務を体験するのは1日のみとなります。
『たったの1日で何が分かるの?』とツッコまれてしまいそうですが、こちらの対象者は実施する企業に興味があることを前提としています。
そのため内容としても、仕事内容に関する研修や社内見学がほとんど。
最終面接の代わりとして、1日の業務を体験してもらうような形で導入されることが多いようです。
インターンというよりは、入社の最終意思決定を固めてもらう場と考えた方がよさそうですね。
なるほど、なるほど。
社会人インターンには、この3パターンあることがわかりました。
では現在就業している方が、あえて本業以外に時間を割いてインターンを実施するメリットは、一体どこにあるのでしょうか。
また企業にとっても限られた時間の中で、指導に時間を充てる目的はあるのでしょうか。
ここに失敗しない転職の極意あり!
まず初めに注目して頂きたいのは中小企業庁による、就業から3年以内の離職率データです。
この調査によると30.6%、およそ3人に1人の割合で職を離れていることが明らかになりました。
あなたが同期入社した仲間で当てはめてみても、だいたい同じような数字になりませんか。
また離職した方の退職理由として最も多いのが、『人間関係への不満』。
次いで『業務内容への不満』が上がり、『給与への不満』はそこまで退職理由には直結していません。
入社前にある程度調べられる給与とは異なり、人間関係や業務内容は働き始めてみないと分からない側面があります。
ここで思い出して頂きたいのが、社会人インターンです。
長期にせよ短期にせよ、一定の期間を設けて実際の現場に入ることで、ある程度は職場環境を知る機会に恵まれることになります。
つまり、入社前に上記のようなミスマッチによる退職を防げるのです。
優秀な人材を求める企業の思惑
コロナウイルスによって市場は変わってしまいましたが、企業が優秀な人材を求めるという基本的な考え方は変わりません。
社会人インターンを設けることで、自社に興味を持った方への入社に対するハードルを下げているのです。
また最近では、『同業他社のスタッフを一定期間受け入れる』という企業も現れ始めました。
これに採用の意図はなく、他の経験や社風をもった人間を迎えることで、自社内においてイノベーションを起こしたいという考えがあります。
どちらにしても、求職者と企業の双方にメリットがあることは分かりました。
では最後にどうすれば社会人インターンに参加できるのか、その方法についてお伝えさせて頂きます。
社会人インターンへの参加方法はこの3パターン!
まずは企業のホームページをチェック!
現在は多くの企業がホームページをもっており、その中で人材採用専門のページを設定している企業も少なくありません。
そこでインターンシップについて発信している場合があるので、興味がある会社が出てきたら、ぜひホームページを確認してみてください。
求人サイトやSNSにもチャンスあり!
掲載数がまだまだ少ないため積極的にオススメはできませんが、こちらも可能性がゼロという訳ではありません。
僕の経験から言うと求人サイトのページでは、だいたい『応募後の流れ』が書かれている場所(面接が何回だとか、内定までの流れが書いてある場所です)に記載されていることが多いような気がします。
求人を探すついでくらいの感覚で見てみるのもありです。
手堅くインターン専門サイト
こちらは社会人インターンを募集している企業が、あらかじめ時給や応募資格などの条件を設定した上で情報を掲載しているサイトになります。
目的の会社でなくとも、同じ業界に所属する企業が募集をかけていれば、その雰囲気を知るには十分ですし、なにより一番効率がいいかもしれませんね。
百聞は一見に如かず!
今回僕がお伝えしたかったのは、この一言に尽きますね。
せっかくの転職、心機一転新しいチャレンジに踏み出したのに、『こんなはずじゃなかった…』なんてまさに悲劇!
こうして社会人インターンを経験することで、そういったリスクは大幅に軽減できると僕は信じています。
『職を転々としている』
『そろそろ最後の転職にしたい』
そう考えているモニターの向こうのあなた!
ぜひ、『社会人インターン』。試してみてくださいね。