テレワークのデメリットを、テレワーク実施中の僕が徹底的に解説します!
新型コロナウイルスの流行に伴い、テレワークは2021年以降も注目を浴び続けています。
場所を選ばない働き方に、「いいな~」「憧れるな~」と思っている方も多いのではないでしょうか?
ニュース番組ではメリットばかりが取り上げられ、デメリットにはあまり触れられないので当然かもしれませんね。
でも、テレワーク実施中の僕に言わせて下さい…。
はい、ということで(笑)。
本記事では、僕がテレワークを実施する中で感じたデメリットを全部ご紹介します!
テレワークの仕事へ転職する前に、ぜひ知識として頭の中に入れておいて下さいね。
本記事で解決できること
・楽じゃないテレワークの一面が分かる
・『テレワーク=楽』というイメージからの脱却
・テレワークへ切り替えた後のギャップを防げる
・自分がテレワークに向いているかどうかが分かる
※本記事はテレワークの仕事への転職を考えている方へ向けた記事となります。
※本記事は筆者自身の経験を基に構成しています。予めご了承下さい。
こんな方におすすめの記事
- テレワークをしてみたい方
- テレワークへの挑戦に不安を抱えている方
- テレワークのメリットしか見えていない方
筆者のテレワーク歴について
そもそも僕のテレワーク歴ですが、本記事の執筆時点(2021年4月19日)で1年が経過しています。
テレワークを始めて数ヶ月という訳ではないので、より具体的な解説が可能な状態です。
テレワークのメリットはもちろん、デメリットも知り尽くしている自身があります(笑)!
テレワークのメリットをおさらい
このあと紹介するデメリットを全て乗り越えれば、ここでお伝えするメリットの恩恵を受けることができます!
僕が1年以上テレワークを続けてきて感じているメリットは、ざっくりこんな感じですかね…
テレワークによるメリット
- 通勤時間が無くなった
- 人間関係に悩むことがない
- 日によって働く場所を変えられる
- プライベートの時間が増えた
- “言った言わない”の水掛け論がなくなった
本当はもっとあるんですが(笑)、とりあえずこれくらいにしておきます。
通勤時間が無くなった
これはもはや定番でしょうか?
テレワーク前は通勤に往復で1時間以上もかかっていましたが、自宅が職場になったことでその時間がゼロになりました。
ちなみに僕のチームで働くメンバーの中には、県外から毎日通勤していた方もいましたが、きっと僕以上にメリットを感じていると思います(笑)。
人間関係に悩むことがない
ここは意見が分かれますが、テレワークでは基本的に他人と顔を合わせることがありません。
社内の人と連絡を取るのは、必要最低限の業務連絡となってしまった印象が強いです。
変に他人の目を気にする必要がないので、そういった意味ではストレスなく働けていると思います。
日によって働く場所を変えられる
僕の仕事の場合はパソコンとネット通信環境さえあれば、どこででも働けます。
とはいっても僕の会社がテレワークを導入したのは、新型コロナウイルス対策の一環です。
ということで、結局はほとんど自宅で働いています(笑)。
プライベートの時間が増えた
例えば18時に仕事が終わる金曜日。
テレワーク前は18時まで仕事をしてから家に帰るので、必然的にプライベートの時間が移動時間によって削られていました。
ところがテレワーク中である今は、18時まで働いてパソコンの電源を切ったら、その時点からプライベート時間です!
“言った言わない”の水掛け論がなくなった
テレワーク前は口頭での業務連絡が多く、トラブルの際に“言った言わない”の水掛け論が起こっていました。
ですがテレワーク実施後はチャットに会話履歴が残るので、無駄な言い争いがなくなったんです。
良好な人間関係の構築にも繋がっていると感じます。
さて、テレワークによるメリットはいかがでしたか?
これらはニュースなどで頻繁に報じられている、テレワークの一部分に過ぎません。
問題はここから紹介するデメリットです。
これらに耐えきった人だけが、上記のメリットを感じられることを忘れないで下さいね!
オン・オフの境界線があいまいになる
仕事はオン、プライベートはオフ。
ここのメリハリをつけたい人は多いのではないでしょうか?
しかし“テレワークは自由な働き方ができる”というイメージとは裏腹に、プライベートに影響が出る可能性もあるんですよ。
それは例えば、こんな場面で訪れます…。
テレワーク前
18時定時で退勤!社用携帯も会社に置いていくので連絡が来ることは一切なし!
テレワーク後
18時定時で終業!が、営業から社用携帯に電話が入り残業するはめに…(涙)
テレワークでは、良くも悪くも相手の姿が見えません。
僕が働いている会社では、だいたい営業さんが制作よりも遅くまで働いています。
だからなのでしょうが、こちら側が終業していても電話が鳴るんです(笑)。
もちろん仕事時間外なので、応答する必要はありません。
でも、「もしも緊急事態だったら…」と考えると、出ざるをえないのが僕の性格。
ところが終業後の電話に限って、「それ明日でも良くない?」って内容だったりするものです(笑)。
ちなみに僕はこのケースにハマって、残業をしたこともあります(汗)。
テレワークの仕事をするのであれば、こうしたこともあるのは理解しておいた方がいいでしょう。
テレワークに向いていない人
- 仕事とプライベートにメリハリをつけたい
- 心配性で気になることがあると眠れない
- プライベートに介入されるのは絶対に許せない
コミュニケーションに時間がかかる
テレワークを始める前は思ってもいませんでしたが、ちょっとした報告や連絡にめちゃめちゃ時間がかかります。
これが少しならいいんですが、毎日となると若干ストレスになることも…
テレワーク前
確認や連絡はその場で伝えるので、所要時間は数秒で済んでいた。
テレワーク後
チャット・電話での確認しかできず、相手が席を外していると数時間待つこともある。
その差は歴然ですよね?
「職場にいたら数秒で済むのに!」なんてしょっちゅう思っています(笑)。
特に僕の場合は会社でリーダー職を務めているので、なおさら困るんです。
“今すぐ知りたい”ってことが、たくさんありますからね。
また「数分後にはミーティングに入ってしまうから今しか時間がない!」ってケースも日常茶飯事だったりします。
あとは単純に、連絡の度にタイピングするのが面倒くさい(笑)!
これは割と頻繁に思っちゃいますね。
人と話したり電話が苦手って人なら、この環境は嬉しいかもしれませんが、僕はデメリットにしか感じません!
テレワークに向いていない人
- 面倒くさがりな方
- 仕事をスピーディに進めたい方
- タイピングが苦手な方
身体的な疲れが増加する
僕の仕事は制作なので、もともとパソコンの前にいる時間は長かったです。
それでもテレワークとなると、今まで以上の負担を感じています!
テレワーク前
適度に席を立つ時間や紙の書類を眺めることができていた。
テレワーク後
席を立つ時間はほぼなし!紙の書類もPDFとなり、ずっとパソコン画面とにらめっこ!
はい、ということで目・肩・腰に大ダメージを受けています(笑)。
コピー用紙を取りに行ったりミーティングで移動したりすることがなくなり、1日中ずっと座りっぱなし。
まずはこれで肩と腰がやられました(笑)。
そして紙に印刷してチェックしていた原稿は、テレワークと同時にPDF化されモニター上でチェックするように。
これで僕の目は1日中モニターにくぎ付け、ブルーライトの餌食になっています(笑)。
テレワークって確かに働く場所を選ばないんですが、その場で缶詰状態になっちゃうデメリットがあるんです。
ずっと同じ体勢で働き続けるのって、思っている以上にしんどい!
テレワークに向いていない人
- じっとしているのが苦手な方
- 視力低下したくない方
- ひどい腰痛持ちの方
仕事スペースが確保できない
これについては、一人暮らしの方はスキップして頂いて大丈夫です。
逆に家族と同居しているという方は、同じ状況に陥る可能性があります!
テレワーク前
仕事は職場で行うので気にすることは何もない。
テレワーク後
家族がいるスペースでは仕事ができない!家族も自分も気をつかってしまいストレス!
僕は幸いにも仕事専用の部屋があるので、ここでは同僚Hさんのケースでお伝えします。
突然テレワークが導入されたこともあって、Hさんはネット環境を整えるのでやっとの状態。
とりあえず、リビングの片隅にモニターを設置されたそうです。
日中は家族がいないので良かったそうですが、問題は家族が帰って来る夕方以降。
こんな感じで、とても仕事ができる状態ではないんだとか(汗)。
結局Hさんはリビングから撤退し、3畳ほどの物置スペースで仕事をされています。
これはあまりにも悲しい(笑)。
家族と同居しているという方は、テレワークで使える部屋があるか検討した方がいいでしょう。
もちろん最近はレンタルオフィスがあるので、金銭的余裕がある方はそちらの利用も考えてみて下さい。
テレワークに向いていない人
- 家に仕事用のスペースがない方
- テレワークに家族の理解が得られない方
- 生活音がすると集中できない方
集中力が続きにくい
働く場所を選ばないということは、好きな場所で働けるということです。
近年では『リゾートワーク(リゾート地を拠点として働くこと)』なんて言葉も出てきています。
しかし、自分にとって居心地のいい場所で働くということは…
テレワーク前
会社に出勤するので余計な誘惑はほとんどゼロの状態。
テレワーク後
自宅をはじめ好きな場所には誘惑がたくさん!しかも誰の目も気にしなくていい!
単純にお伝えすると、サボろうと思えばサボれるってことです。
仕事中に誘惑がチラつくことで、テレワーク前にはなかったようなミスが起こる可能性もあります。
因果関係は不明ですが、僕の職場でもテレワーク導入直後はミスが増えました。
僕はテレワークをする中で、ここで苦しむ人が多いんじゃないかなと思います。
では、集中力を保つためにはどうすればいいのか?
少しだけ僕の取り組みを紹介しますね。
テレワークで集中力を保つ工夫
- 仕事部屋を確保し私生活との境界線を明確にする
- 仕事をするスペースに仕事と関係の無いものを持ち込まない
テレワークに向いていない人
- テレワークを「楽できそう」と考えている方
- 自制心がない方
- 自宅でダラダラしてしまう方
電気代が高くなる
正直、これも盲点でした(笑)。
僕は自宅でテレワークを行っているのですが、電気代がかなり高くなっちゃったんですよね…
テレワーク前
夏は冷房、冬は暖房ガンガン!もちろん費用は会社負担!
テレワーク後
冷房も暖房も1日中つけっぱなしで請求金額アップ!
当たり前と言われればそうですし、自分でも何で気が付かなかったんだと反省しました(笑)。
電気代がかかるのは、空調のせいだけじゃありません。
モニターもつけっぱなしですし、充電だって24時間体制です。
仕事部屋の照明もつけないといけません。
ひとつ一つの金額は大したことないと思うんですが、合計するとそれなりの金額に!
ちなみに我が家の2020年9月の電気代は、2019年9月よりも約3000円アップしてしまいました(汗)。
「快適空間で働きたい!」という方は要注意。
電気代を取るか、快適さを取るか…、究極の選択に迫られるでしょう(笑)!
在宅手当があれば安心
余談ですが、僕の会社ではテレワーク導入から半年ほど経ったところで、『在宅手当』が導入されました。
なので今はテレワークをした日数に応じて、会社から手当が支給されています。
これ、あるとないとでは大違い!めちゃめちゃ助かってますよ!
テレワークに向いていない人
- テレワークで使用する機器の電気代を負担したくない方
- 「暑がり」or「寒がり」で空調が手放せない方
- 家計のやりくりがギリギリな方
ウェブ会議がやりづらい
これはシステムやツールが悪いのか、僕の自宅の通信環境が悪いのかは分かりませんが(汗)。
たまにウェブ会議中の通信が、『ブチッ!ブチッ!』って途切れちゃうんですよね…。
テレワーク前
対面での会議だからストレスフリー!コミュニケーションもスムーズ!
テレワーク後
ウェブ会議で発言者の声が聞き取りにくく置いていかれることも!
僕はリーダーという役職柄、チームメンバーとウェブで面談を行うこともあります。
過去には通信環境が悪すぎて、PCのカメラはオンにして、音声は携帯を使うという謎な2刀流状態になったことも(笑)。
ちょっとだけストップしたとかならいいんですが、何回も発生するとストレスです。
ということで、結局会議がある日は出勤することが多くなりました(笑)。
テレワークに向いていない人
- ちょっとしたことでイライラしてしまう方
- カメラをオンにして会議に参加したくない方
- 最悪の場合出勤になってもいいという覚悟がない方
まとめ
テレワーク実施中の本人が教えるデメリット
デメリットはあるけどテレワークは続けたいと思える!
いかがでしょうか?
数々のデメリットを紹介してきましたが、今でも「テレワークしたい!」と思えていますか?
僕はテレワークを始めて1年以上経ちましたが、これからも続けていきたいと思っています!
そう思えるのは、やはりテレワークできるだけの環境を整えられているからです。
正直テレワークは機器的な部分はもちろん、家族の理解もなければ中々成立しないと思います。
そしてもう一つ理由があります。
それは極めて単純で、紹介してきたデメリットが霞むくらいメリットを感じているからです!
本記事を参考にして、素敵なテレワークライフのきっかけとして頂ければ幸いです。