と、いうことで…
今回は現役介護士として働く方に、介護の仕事できついと感じる瞬間について直撃取材してきました!
・自分が介護の仕事に向いているかが分かる
・介護の仕事に対する正しい認識が得られる
- 介護の仕事への転職を考えている
- 転職前に介護職のきついことを知っておきたい
- 介護に興味はあるが仕事のことがよく分からない
取材対象者プロフィール
- 氏名:Mさん
- 年齢・性別:50代・女性
- 職種:介護士(デイサービス)
- 勤続年数:8年
介護の仕事はきついだけじゃない
介護職のきついことについて、色々と聞かせて下さいね。
取材の前に一つだけいいですか?
きついことを話すだけだと、イメージが悪くなっちゃうかなと思って。
ぜひ、介護の仕事のやりがいを聞かせて下さい!
では簡単にお話ししますと…
おじいちゃん・おばあちゃんの笑顔のために
やっぱり一番大きいのは、おじいちゃん・おばあちゃんの笑顔が見られることですかね!
ちょっとしたことでもすごく感謝してくれる人がいたり、髪を切ったら気が付いてくれる人がいたり。
日常生活なら気にも留めないようなことも、ここでは特別なことになるんです。
おじいちゃん・おばあちゃんの笑顔って、とっても可愛いんですよ!
もちろんみんな私の本当のおじいちゃん・おばあちゃんではないですけど、同じくらい大切な存在だと思っています。
ご機嫌ナナメの時は「きつい」って思うこともありますが、笑顔のためなら頑張れちゃいますね!
仕事のやりがいは人それぞれあると思います。
本記事では介護という仕事のきついことについて触れていきますが、大前提やりがいがあるということも忘れないで下さいね。
あくまでも、介護職に挑戦する前の心の準備としてご覧頂ければと思います!
身体を酷使する仕事
どんな場面できついと感じますか?
中には全く自分で身体を動かせない方もいるので。
Mさんは何か対策などされていますか?
あとはもう、腰にコルセットを巻いたり、湿布を貼ったりするしか(笑)。
仕事に就く前よりは状態は悪くなったと思います。
施設長とそりが合わない
Mさんの職場ではどうでしょう?
ほとんどのスタッフが同じ答えだと思います(笑)。
でも施設長と現場スタッフが関わることって少なそうですが…。
施設長の考え方によって、私たちの働き方は大きく左右されるんです。
私たちはモノを相手にしているんじゃない
私が働いている施設の施設長は、とにかく効率化ばかりを求めてきます。
食事や入浴をはじめ、ちょっとでも無駄だと感じると「それ何してるの?必要なの?」って、すごく口を出してくるんです!
相手が機械なら私だって無駄なく働きますけど、相手は機械じゃなくて人。
そもそも私はおじいちゃん・おばあちゃんのために働きたいのに、効率化ばかり求められてはやりがいがありません。
もちろん、施設長としての責任があるのも理解できます。
でも、あまりにも度が過ぎているときはさすがに…。
「きつい」っていうよりは、「イラっとする」の方が近いかもしれませんね(笑)。
利用者さん目線に立って働きたい介護士と、経営の効率化を求める施設長。
恐らくこれは、Mさんの職場に限った話ではないでしょう。
「おじいちゃん・おばあちゃんの助けになりたい!」
そんな思いが強ければ強いほど、現実とのギャップに打ちひしがれる可能性があるので要注意ですね。
やる気のない同僚の存在
納得できていない部分もあるのでしょうか?
とはいっても、ほんとにごく一部の人なんですけどね。
仕事しないなら帰っていいから!
介護士ってスタート段階では資格が必要ないので、誰でも就職はできるんです。
そうなると出てくるのが、モチベーションの低すぎるスタッフ。
私の施設にも20代の男性が働いているのですが、とにかく仕事に対する責任感が無さすぎて困っています。
“利用者さんから呼び出されても無視”
“汚れることには手を付けようとしない”
“誰も見ていないとすぐに手を抜こうとする”
この間もボーっと立っていたので「何してるの?」って声をかけたら…
持ち帰り仕事の多さ
季節ごとのイベントを開催している所が多いですが、Mさんの施設でも同じですか?
お花見、ハロウィン、クリスマス…
できる限り利用者さんに楽しんでもらえるように工夫しています。
よく写真なども見せてもらうんですが、キレイに飾りなんかもしてあって。
イベント準備は自宅で行うこともある
例えば10月のハロウィンイベントで説明しますね。
ハロウィンと言えば、やっぱり仮装が一番の楽しみ。
私たちも利用者さんに仮装をしてもらうんですが、肝心の衣装は買うと高額なので自作するしかないんです。
でも勤務時間中に衣装を作る時間なんてないのが現実。
するとどうなるかというと、自宅へ帰ってからコツコツと作ることになります。
一晩じゃ終わらないので、イベント前の数週間はそんな生活が続くんです。
おじいちゃん・おばあちゃんと触れ合うのは好きだけど、裁縫や工作が得意な訳ではありません(笑)。
苦手って人には、たぶんきついと思います。
季節のイベントは、多くの利用者さんも楽しみにしていると言います。
だからこそスタッフさんたちとしても力が入るんですが、やはり持ち帰り仕事はきついようです。
以前、保育士として働く友人にも同じような話を聞きました。
「当日になれば全部忘れちゃうけど、準備期間は超しんどい!」と言っていたのを思い出します。
介護の仕事できついと感じるのは、必ずしも施設の中だけではないということですね!
女性ならではの悩み
困っていることはありますね。
大したことじゃないんですが、ボディータッチっていうんですかね…。
最近は気にしないようにしていますが、最初の頃はきつかったかな。
気が付いた時には、私の方が諦めてましたね。
利用者の家族対応
でもMさんが普段接するのは利用者さん本人ですよね?
でもご家族の方が面会にいらっしゃることもよくあって。
それにしても、なんで配慮が必要なんですか?
たまにしか来ないからこそ気になることも
あれは、お昼ご飯の時間が過ぎて、食器などの片づけを始めていたときのことでした。
いつも食べるのがゆっくりなおばあちゃんがいるんですが、その日も片づけ始めた段階ではまだ食事中で。
スタッフたちの中ではいつもの光景で、本人もそのことは理解していたと思います。
もちろん、そのおばあちゃんが食べ終わったら、ちゃんと片付けもしていました。
その日、たまたまおばあちゃんの娘さんが面会に来られたんです。
そして、私が片づけている横でまだ食事している母親の姿を見て娘さんは激怒…。
まとめ
私の話が参考になるのであれば、ぜひ使って下さい!
最後にMさんに質問です。
今回の取材できついことを教えて頂きましたが、介護の仕事はこれからも続けられますか?
きついことは沢山あると思いますけどね(笑)。
その理由は何でしょう?
きついこともあるけど、それに勝るものがあるってことですね!